✔ 志望校をそろそろ絞りたいけど、どこが合っているのか分からない
✔ 子どもにとって「受かりやすい学校」はどう判断するの?
そんな悩みを持っている方へ──今回は「試験のタイプ」という観点から、学校選びの視点を整理してみました。
はじめに:試験タイプって気にしたことありますか?
「志望校、そろそろ決めないと…」
私たちもそんな焦りを感じ始めたころ、気づいたのが「学校ごとの試験傾向の違い」でした。
同じ偏差値帯の学校でも、出題される問題のタイプによって、子どもの向き不向きや合格しやすさが大きく変わってくるのです。
あなたのお子さんはどっちタイプ?簡易チェック
まずはお子さんがどちらの試験タイプに向いているか、以下のチェック項目を参考にしてみてください。
思考型向き | 知識型向き |
---|---|
自分の考えを話すのが好き | 暗記や繰り返しが得意 |
記述問題に抵抗がない | 選択肢形式のテストが好き |
発想力・柔軟性がある | コツコツ型で努力が得意 |
チェックが多い方を意識しながら、以下の試験タイプ別の説明を読んでみてください。
私立中学の試験は大きく2タイプに分かれる
- ① 思考力・記述力重視型(発想・論理・表現力)
- ② 知識重視型(暗記・計算・基礎力)
それぞれの特徴と、代表的な学校例をご紹介します。
① 思考力・記述力重視型
特徴: 答えが1つに決まらない問題、文章で表現させる記述問題などが多く出題されます。
代表校:
- 開成中学校:算数の発想力を問う問題が特徴
- 桜蔭中学校:記述中心、論理力が問われる
- 麻布中学校:記述や独特なテーマ出題
- 武蔵中学校:思考型問題が多い
- 筑波大学附属駒場中学校:知識より論理的思考力
② 知識重視型
特徴: 教科書的な基礎知識や典型問題が多く、正確な解答力・知識の整理が問われます。
代表校:
- 芝中学校:標準的な問題が多く、基礎重視
- 攻玉社中学校:典型問題の正確な解答力
- 巣鴨中学校:暗記や基本の徹底
- 世田谷学園中学校:知識の正確さがカギ
- 本郷中学校:得点しやすいが確実さが求められる
試験タイプと塾選びの相性も重要
塾によっても指導スタイルや教材の傾向が異なるため、志望校のタイプと塾の強みを照らし合わせるのもひとつの戦略です。
- サピックス: 記述・思考型重視。開成・桜蔭・麻布などに強い。
- 日能研/四谷大塚: 知識重視+演習重視。基礎学力重視の学校と相性が良い。
もちろん、子どもの性格や学習スタイルも含めて最適な塾を選ぶことが大切です。
思考型 or 知識型、どちらがうちの子に合ってる?
思考型は、社会に出てから必要な力(論理的思考・発想・表現)に近いものがありますが、試験としてはブレやすく、対策が難しい側面もあります。
一方、知識型は安定して得点しやすく、学習計画が立てやすいというメリットがあります。
「絶対どちらが良い」というものではありませんが、子どもの得意・不得意を把握して、タイプの合う学校を意識することで、合格可能性も学習効率もぐっと高まるはずです。
まとめ:試験タイプを知ることが戦略になる
「校風や偏差値だけで選んでいたけれど、試験タイプも考慮してみよう」
そう感じた方は、ぜひ志望校の過去問や出題傾向をチェックしてみてください。
お子さんが自信をもって力を出しやすい試験を実施している学校を選ぶことが、第一志望合格への近道かもしれません。
次回予告
📢 次回は、「中学受験はいつ・どこを受けるかが重要!」というテーマで、受験日程の考え方や併願校の組み合わせ方についてご紹介します。第一志望だけでなく、受験スケジュール全体をどう戦略的に組み立てるか──納得のいく併願計画を立てたい方はぜひご覧ください。
📘 前回記事:志望校が決まらない…そんなときに役立つ「学校の5タイプ」分類法
📢 更新情報はX(旧Twitter)やnoteでも発信中。よろしければフォローや「スキ」で応援していただけると励みになります!
🗨 あなたのお子さんにはどちらのタイプが合いそうですか?コメントも大歓迎です!
コメント